「今年の就職活動に向けて」
就職活動は、学生の皆さんが自分自身で越えなければならない大きな試練です。父母・保証人の皆さまには、今まで築いてこられた関係を大切にして精神的な支えとなり、良い意味で一定の距離を保ちながら、温かく見守っていただきたいと思います。
10月、11月の事前準備が重要
今年から、日本経済団体連合会「採用選考に関する企業の倫理憲章」により、インターネットを通じた不特定多数向けの情報発信以外の「広報活動」や学生の個人情報を取得するための活動の開始日が12月1日になり、昨年までの10月から2ヶ月遅れのスタートになります。
しかし、企業が選考を開始する時期は、これまで通り4月からで変更がないため、企業による説明会の時期が遅くなっただけで、学生の皆さんが企業にコンタクトできる期間が短縮されます。したがって、従来以上に、「業界・仕事に関する研究」を徹底して行うなどの事前準備が求められます。10月、11月で大きく差がつきますので、有効に過ごしていただきたいと思います。
強みを活かす
就職活動を進める中で、いろいろな壁にぶつかるでしょう。その時に、次の2点を念頭に置くことが大切です。(1)人生観、職業観を確立し、人生における働く意味を明確にする。(2)自分の長所を知り、強みを活かす。
今の時期になると、どうしても企業の研究に偏りがちになります。しかし、就職活動で苦戦する原因の大半は、これらのステップを踏んでいないことによります。まず、自分がいかなる生き方をし、どのような人物になりたいのか、人生の「軸」を明確にし、その上で、「自分の良さ」を認識して、「強みを活かす」ことに徹すれば、自然と道が拓けます。案外、自分の良さ・強みを分らないまま、漠然と就職活動を続けている人が多くいます。強みを自ら認識すると、思いもよらない大きな力を発揮できるようになるものです。
時代の流れを認識する
将来の進路を考えるに当たって、世界の動向や日本の状況をよく理解することによって、自らの立ち位置を認識し、自分はどの方向に向かえば良いのか、しっかり考えておく必要があります。米国や欧州の財政赤字拡大による債務問題を始めとする各国の諸問題が、日本経済に大きく影響します。世界における日本経済の地位は、昨今急速に低下し、例えば、一人当たりGDPは、2000年には世界3位が23位になっています。
このように日本のみならず世界規模でも極めて厳しい経済状況・将来展望の中で、いかに社会との関わりを持って生きるべきか。大きな時代の流れを感じつつ、自らの生き方を熟考した上で、進路を決定し、社会に羽ばたいていってほしいと願っています。
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