演奏会に足を運んでくださった方は必ず耳にしたことがある,あの2曲について解説いたします

オープニング "A Song For KWANSEI"

私たちのどの演奏会においても,最初の一音は野放図なティンパニにより打ち鳴らされます。
その打撃音を包み込むファンファーレ・・・演奏会用校歌としてプログラムに載せずとも必ず最初にお届けしているのが, 1949年に学院創立60周年を記念して作られた"A Song for Kwansei"です。作詞は英国の詩人ブランデン,作曲は「校歌 空の翼」と同じく山田耕筰によります。
1964年,創部10周年記念第3回定期演奏会を開催するにあたり,演奏会の冒頭にふさわしい華やかな曲をと,編曲を音楽顧問の永野慶作氏に委嘱。冒頭のティンパニのロールから金管のファンファーレ,さらに穏やかで親しみやすい前奏部を設け,アウフタクトからの歌詞につなげて開幕に相応しい晴れやかな曲に仕立ててくださいました。
直管セクションの音色は言わずもがな,打楽器の伴奏・木管のアゴーギクなど,全パートの実力とバンドの力量が顕わになるこの曲。この校歌を極上の音楽としてお届けできるよう精一杯取り組まさせていただきます。ぜひ毎回の演奏をお聴き比べください。
ちなみに関西学院大学の入学式および卒業式の開始もこの曲となります。

クロージング 「賛美歌405番 また会う日まで」

神ともにいまして
ゆく道をまもり
あめの御糧もて
ちからを与えませ
また会う日まで
また会う日まで
神のまもり
汝が身を離れざれ
「神ともにいまして」として広く一般的に親しまれている名曲の一つです。私たちは"ヨンマルゴ"を40年来クロージングに必ず演奏しています。演奏会のアンコールを華やかで緊張感と迫力にあふれた曲で終えた後の,聴衆・奏者ともに至福の感動に浸る瞬間。この穏やかで豊かなハーモニーとサウンドが聴きたくて演奏会を訪れてくださるファンの方も少なくないとのことです。間奏部には毎回メッセージが挟み込まれます。それは,吹奏楽部からお客様へ対する想いであると同時に,時の4年生が心をこめて綴った,後輩たちへ託す想いでもあります。
あらゆる想いが巡るその日最後の演奏,そしてその後も私たちは奏で続けます。
また会う日まで――