第38回 関西学院同窓会
神奈川支部総会

 38(平成20年度) 関西学院 同窓会・神奈川支部総会は、1018()午後5時より 横浜ベイ・シェラトンホテル&タワーズ「日輪の間」で90名を越す会員が出席して開催されました。
 総会は 同窓の小田 恵子さんの司会・進行、関西学院宗教総主事・理事の田渕 結さんの開会の祈祷で始まりました。
 来賓には、 田渕 結 関西学院宗教総主事・理事、 高林 喜久生 関西学院大学・経済学部教授、岡田 祐之 関西学院法人部校友課主任 重名 恬 関西学院同窓会副会長兼東京支部長、田渕 昂 関西学院同窓会副会長、 藤田 宗久 関西学院同窓会静岡東部支部設立準備委員長  方々のご列席を頂きました。
 多根支部長より 「本年4月 伝統ある神奈川支部を引き継ぎました。 新しいメンバーで 伝統を守り 努力を重ね 発展させて参ります 皆様のご協力とご支援を お願いいたします。」と 挨拶がありました。
 次に田渕宗教総主事より ご祝辞を頂き 関西学院の近況報告では 「理事長、学長も代わり 本年4月より 初等部が新設されました。明年は 聖和学院との合併に伴い教育学部の新設、そして 千里国際学園との提携に伴い 帰国子女、在日外国人の教育を柱とするインターナショナルな学院と変貌しつつあります。 創立125周年に向け関西学院らしい将来の姿を描いたプランが 年内にも発表される予定です。今後とも同窓生皆様のご協力を お願い致します。」とのお話しがありました。
 次に小林幹事長より プロジェクターを使って 諸報告事項、荻内会計監査より 会計監査報告があり 全ての件に関し拍手を持って承認されました。
 引き続き 本日の講師 高林 喜久生教授による講演がありました。
題目は、 「阪神タイガースの経済学」―プロ野球を経済学の眼で見れば―です。タイガースの過去の低迷と躍進の背景を経済学の眼でみたわかりやすい説明とプロ野球全体に視野を広げた これからの球界のあり方について 経済学の視点よりお話いただきました。

 開口一番 「今年は 多分阪神タイガースの リーグ優勝が決まり 最高に盛り上がると想像しておりましたが・・[勝負事 一寸先は闇]という事を痛切に感じています。」とした上で

4つの項目につき 以下の内容でした。 
? プロ野球の経済効果をどう見るか 
  統計的にみてみると、阪神タイガースは 
 試合時間の長い時は 勝率が高い。守りの野球・投手陣の頑張りがある。
  試合時間が短い場合は 勝率が低い。これは淡白な野球・守り野球・
 おさえの不調につながっている。
  しかしながら 阪神タイガース関連のグッズの売り上げは伸び、間接的な
 波及効果により、関西経済にとって大きな影響を与えている。


A プロ野球産業は一般産業とは違う 
  プロ野球は 相手があってはじめて成り立つ企業です。プロ野球に於ける
 「生産物」は ゲームであり ゲームをするには 単独では出来ません。
 相手球団が共同生産物です。

 (一般企業は 単独で生産をします 市場メカニズムで企業活動を続行し
  ています。)

  プロ野球産業の特徴は 「利益」と「勝利」の両方を追求しなければなら
 ない。しかしながら矛盾する傾向にある。すなわち補強して強いチームと
 なって 勝利を得るか? そして観客がそれ相応に増えるか?


B データから見たプロ野球 
  選手の年俸(費用の節約)を下げ戦力低下(節約)による成績低迷があっても
 固定客(熱烈なフアン)の存在により 観客増員数は 減らない。
 チームの戦績と球団の利益は 相関関係に無い という傾向にある。
 

C     プロ野球と日本経済の構造変化
    プロ野球オーナー起業の変遷
    195080年代  鉄道、マスコミ関係が中心であった。
    1990年代以降  IT企業、金融、食品に移行している
    地域密着型
     北海道日本ハム、東北楽天、東京ヤクルト・スワローズー等
    地域密着パターンの最も成功したのが「阪神タイガース」です。

まとめとして
  * 関西経済にとってタイガースの影響は 無視できない。
  * 球団の強さは、(戦力均衡化措置をとらなければ)基本的には 
    その背景にあるマーケットの大きさで決まる。

  * 最近は 阪神「グループ」として球団を支える姿勢に変わっている。
  * プロ野球も日本経済という同じ船に乗っている企業である
という大変興味深い話に 一同聞き入りました。
 続いて 重名 同窓会副会長より 「同窓会は ビジョン・・計画、パッション・・情熱、リレイション・・人間関係を重んじ 横の組織を大切にして 実行されることを 新しいメンバーに祝福の言葉として送ります。」との挨拶ののち 乾杯の発声で 懇親会に入りました。
 懇親会は 久しぶりのバイキング・スタイルで 料理を皿に盛りながら テーブルの異なる仲間とも会話を交わし 楽しい懇談の時間を過しました。
 初参加の皆さんには、 簡単な自己紹介をお願いしましたが、50年代60年代卒業の方々の参加が増え非常に心強く感じました。
 終りに 永田さんの音頭で校歌「空の翼」を全員で声高らかに歌い、賛美歌
「かみともにいまして」を 藤井幹事と共に合唱して 来年の再会を誓い
 ました。
 今年の総会は、多根新支部長をはじめ新しい(40年代卒)執行部により計画・実施されましたので随所に新しいアイデアが織り込まれ 雰囲気が一新され 和やかな・楽しい総会でした。
田渕 宗教総主事・理事

来賓のご挨拶
多根支部長の挨拶
 高林教授の
熱の入る講演
重名同窓会副会長
乾杯の音頭
歓談
メインテーブル
90名を越す出席者
会場は 参加者で溢れそう
全員での「ジャンケン・ゲーム」
優勝決定戦
初参加の皆さん
司会をお願いした
小田 恵子さん
校歌「空の翼」
大合唱
永田さんの音頭
全員で賛美歌
「かみともにいまして」