関西学院同窓会広島支部は関西学院同窓会の国内に80、海外に20ある支部のひとつとして広島市とその周辺地域に在住の関西学院の卒業生で組織しています。年に1回関西学院より来賓をお迎えして総会を開いています。支部登録会員は現在610名です。そのほかにも「広島関学クラブ」や「ゴルフ同好会」など親睦を深める集まりがあります。広島にお住まいの卒業生の方で広島支部会員登録ご希望の方はこのメールで連絡してください。年会費は1,000円です。



母校からのメッセージ
「汝らは世の光なり」
待望の関西学院会館が立派に完成し、去る9月16日に執り行われた竣工式の際、ベーツチャペルの正面前に掲げられた聖句プレートの除幕が行われました。木村同窓会長の力強い揮毫による「汝らは世の光なり」(マタイによる福音書5章14節)という有名な一句であります。
主イエスが、あなた方は世の「光」であると言われる時、そこには私たちを取り巻くこの世は「暗闇」であるという前提があります。今人類が世紀の分かれ目に際会し、得体の知れない暗黒が世界の国々を覆っている中で真の「光」が求められています。
しかしこの聖書の言葉は、光が闇の世界を明るくし、人々に希望と光を与えるという、光の意味や効用についての説明ではなく、むしろあなたがた自身すなわち私たち一人びとりが「光である」というイエスの宣明であります。関西学院の存在理由もそこにあると解することができましょう。
私たちは校歌「空の翼」のなかで「風、光、力」と謳い上げ、関学会館のレセプションホールは「光の間」と名付けられています。
聖書マタイ5:14以下のテキストに関西学院を当てはめて読めば「山の上にある関西学院は隠れることができない、、、あなた方の光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなた方のりっぱな行いを見て、あなた方の天の父をあがめるようになるためである」となります。私たちはしかし、暗闇に輝きたいとは願うが、実際はなかなか立派な行いなど出来るものではない。
聖書の教えはあまりに理想が高すぎるといって敬遠したり、尻込みし勝ちであります。それにしても、何故このような大胆な勧告がなされるのでしょうか。この言葉の背後には「私は世の光である」といわれたイエス自身が立っておられます。
すなわちヨハネ8:12に「私は世の光である。私に従うものは暗闇の中を歩かず、命の光を持つ」と記され(同1:4、9も参照)、これがまた関西学院のスクールシンボルである「新月」(ニュームーン)の重要な意味であることはよく知られているところです。
 私たちは欠けのある弱いお互いでありますが、ちょうど月が太陽の光を反射して美しく夜空に輝くように、キリストの命の光を受け、神の大きな力に与えることによってその命と力を証しし、星のように輝くことが出来る。そのように輝く若人を一人でも多くこの世におくりだすこと、それが関西学院の変わらないミッションであります。
 新しい関西学院ホールがMastery for Serviceの精神、「世の光」としてのオール関学ファミリーのリフレッシュ・センターとして熱烈に愛され、積極的に活用されることを希ってやみません。
 関西学院同窓会広島支部の益々のご発展、そして皆さま一人びとりの上に神様の祝福をお祈りし、母校からのご挨拶とさせていただきます。
(30/09/1999 院長 山内一郎)